海外ツアーリスト

 

中国北京 うたごえ交流の旅


2004年 10月30日(土)~11月3日(粋)

小川邦美子 小松原奈々子 同行

催行20名様

 

  • ●北京景山公園などで市民が集う野外うたごえに参加・交流。また、市民合唱団との交歓会も予定しています。
  • ●北京の家庭を訪問して本場の餃子づくりを体験します。
  • ●広大な故宮博物院、天安門広場、万里の長城も見学します。
  • ●艶やかな京劇や中国少数民族舞踊特別公演を鑑賞します。
  • ●盧溝橋抗日紀念館を見学し、日中不再戦を学びます。

 

  月 日(曜)   都 市    摘 要              食事

10月30日(土)

東京・成田発

北京着

昼:空路、中国の首都・北京へ

午後到着後:専用バスで市内のホテルへ

夜:団内交流会            (北京泊)

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D

10月31日(日)

北京

午前:景山公演で市民合唱活動を視察

午後:廬溝橋抗日記念館、故宮を見学

夜:梨園劇場で京劇鑑賞        (北京泊)

11月 1日(月)

北京

午前:北京の合唱団とのうたごえ交流。

午後:胡同めぐり、少数民族舞踊鑑賞。

                   (北京泊)

11月 2日(火)

北京

午前:万里の長城(八建嶺)見学

午後:市民の家庭訪問と餃子づくり体験

夜:日中友好夕食           (北京泊)

11月 3日(水)

北京発

東京・成田着

午前:空路帰国の途へ

午後到着

機×

 

   

旅行主催 (株)富士国際旅行社 担当:北村・小野寺


北京ツアー(2004.10.3011.3)日誌         ともしび 小川 邦美子  記

 1031日(日)

 

 10月に北京で雨が降るのは珍しいそう(年間通しても降雨量は少ない)だが、雨上がりの景山公園を歩いて行くと歌声が聴こえてきた。サックス・クラリネットなど4名の演奏者と指揮者を囲んで何十人という人々が歌っている。早速、私達を案内してくれている賀 雪鴻さんがその集団に我々を紹介してくれて、あっという間に歌声に包まれた。日本の歌・ソロ・人々の合唱が続くうちに人垣がどんどん大きくなっていく、百人を超えたか・・・。しばらく歩くとまた別のグループが老齢のアコーディオン奏者を囲んで歌っていた、こちらは数百人も居るだろうか・・・!ここでも温かい歓迎を受けて大いに歌い『好(ハオ)!』の歓声を一緒に上げることに。日曜日の景山公園、こうして幾つものグループが夕方まで歌うのだそうだ!!(グループへの参加は基本的に自由、料金もかからず、歌いたいところに入って歌って良いらしい)。

 立ち去りがたい思いのままに、移動した先は「中国少数民族交流センター舞踊団」。立派なホールに迎えられると朝鮮族の方々でした。

20名くらいの踊り手が「扇の舞」などから始まって、中国には52の民族が居るそうだが、その代表的な踊りを衣装を変えながら次々と観せてくれる。演目の合い間に「歌いましょう」と促されて、日本の歌を紹介したり、アリランを歌いだしたら皆が踊り始めたり・・・(『金剛山のトラ退治』公演班に居たことがここで役に立つとは!)。踊ってくれた皆さんはほぼ60代の方々、55歳の定年後こうして集まって踊りを楽しんでいるのだとか、本当に活き活きとしている!。

 昼食後、三輪車(自転車の後ろに二人がけの座席がついたもの)に乗って昔ながらの胡同地区めぐり。2~3分走り、降りて路地内の民家訪問をして戻ったら、半数の三輪車が別な客を乗せて行ったしまったらしく消えていた(!?)、仕方が無いのですぐにバスに引き返して盧溝橋へ向かうことに・・・。

 「中国人民抗日戦争記念館」を見学、先程までの和やかな交流とは打って変わって、中国と日本の過去の重い歴史、しかし現実にあったことをまざまざと見せつけられる。私達を取材していた北京放送の任さんが「質問しても良いですか?」と遠慮勝ちに質問をしてくる。「歴史を埋もれさせないようにこのような記念館を持つことは大事なことだと思います、そうした歴史を踏まえた上で、私達日本人と中国の皆さんとが、どう手を取り合っていけるかが大事なことなのではないでしょうか」と答えるのがやっとだった。

 夕食後は「京劇鑑賞」、1階席はテーブル席、われわれは2階の自由席に。演目は「四面楚歌」漢文の時間に「虞や虞や汝をいかにせん・・・」と読んだなアと思い出しながら、舞台上の役者の演技・歌声・立ち居振る舞いに魅せられる。でも朝8時30分からの過密スケジュールにゆっくりと寝入ってしまった方も居たようでした・・・。

 

 

11月1日(月)

 

 北京といえば「天安門広場」でしょう!その広いこと広いこと・・・。続く故宮(紫禁城)博物館も見事な建造物にため息をつきながらひたすら歩く。時の権力者の力、そしてこれを造った人々。

 昼食後、今回の旅のメインである市民合唱団との交流会場に、40~50名の幾つかの合唱団・その関係者が待っていてくれた。合唱・男声・女声・ソロと次々にプログラムが進行し、小川も「この道」「鶴」「草原情歌(中国のメロディで)」を歌い交流に一役をかう。驚いたのは民族舞踊があったり、ファッションショーのコーナーも・・・(!?)。ここに集まってくれた方々も60代の方々が中心、やはり定年後の楽しみなのだそう。『赤とんぼ』を一生懸命に日本語で歌ってくれたり、『北国の春』は何度歌っただろうか、その熱い誠意が伝わってきて本当に嬉しい時間が過ぎる、最後のプログラム『ヴォルガの舟歌』の混声4部合唱は圧巻!。

 昨日乗りそこなった三輪車での胡同地区めぐりを再開する。2008年のオリンピックをにらみ、また上り坂の経済を反映した何十階建てのビルが立ち並ぶメインストリートの一本裏の通りに並ぶ昔ながらの住居群、一坪くらいの万屋・理髪店・朽ち果てそうな壁・・・物珍しい思いで眺めていたのだが、我々の自転車を必死で漕ぐ青年達の背中を見ていたら、何か座り心地が悪くなってきた・・・(やはり、私は庶民でした・・・)

 王府井(ワンフーチン)(銀座に当たるらしい)を歩き屋台を冷やかして今日はこれで終了!(ただ元気なメンバー何人かが『足もみマッサージ』に出かけました(詳細はそれぞれに訊いてください)。

 

11月2日(火)

 

 万里の長城へ(これも北京でははずせない!)。バスで1時間30分、いわゆる郊外の風景を眺めながら八達嶺に向かう、途中ウランバートルに向かう電車と抜きつ抜かれつを楽しんだりしながら、現地通訳の鐘さんに現在の中国を語ってもらったりした(興味深い話が多い)。自由解散になる前に「万里の長城でうたごえ」をと小松原さんのアコーディオンに合わせて歌う。売店のおばさん達も手拍子を打ってくれる、歌はステキだ!。想像以上に急勾配の長城を歩く、延々6000キロの人工の建造物がはるか彼方まで続いている、見張り台に立ってもすぐには何も言葉が出ない、皆さん何を思っているのかな・・・。ただ物売りの多さには辟易してしまった。

 昼食後、今回のツアーを準備してくれた賀雪鴻さんのお宅を訪問、北京から1時間くらい走った郊外にある高級住宅街。一緒に歌を勉強しているという友達が10人位待っていてくれて、早速に歌の交流が始まり1時間交互に歌いながら楽しむ。ここでも皆さん積極的に活き活きと歌ってくださる、そのパワーには完全に負けそう!。隣の棟のスーパーでお土産を(今回お買い物の時間がありませんでしたので)、戻って餃子の包み方を教わったり、次々に出される手作りのご馳走を囲んで、それぞれに交流するー秋山さんの折り紙・小川の南京玉すだれ・任さんの茨城大学への留学・音楽や歌の追及の方法etc・・・。現地通訳の鐘さんだけでなく、北京放送の任さんも一生懸命に我々の思いを伝えてくれる。別れを惜しみつつホテルに戻る、再見!。

 

 

11月3日(水)

 

 早朝6時30分にホテルを出発、空港に向かうバスから天安門広場を眺めると国旗掲揚を待つ何千人という人々の群れが目に入った。

 

4泊5日といっても、正味3日間の旅で北京を覗きました。本当に奥の深い国なのでしょう。

でも過去にあれ程の忌まわしい記憶を持つであろう人々が、今回、私達の「交流の旅」の為に多くの準備をして迎えてくれたことに深く感謝をしたいと思います。再見。

 

 

感想 広くてあったかぁ~い中国・北京!        児林 君枝

 

先ず一番に感じたこと。それは「中国は広い!!」ということ。地図で見ても島国日本の何十倍もあるんだから、当たり前って言われてしまうかもしれないけれど、天安門広場の広いこと、広いこと。これなら人口の多い国民が何人集まっても大丈夫!と変な安心をしてしまいました。それから道路も広々!なんと一番広い所は、片側六車線もありました。これでも渋滞する時間があるんですって!なるほど自転車はほとんど走っていず、車社会に移行しているんだな…と実感。道路の両側には高層の住宅やオフィスビルが立ち並んではいましたが、それでも全体に間隔があいているので、ゆったりした感じで美しい町でした。

そして、次に感じたこと。中国の皆さんは、友好的だということ。景山公園で一緒に歌ってくれた方々も、少数民族の舞踊を見せてくれた方々も、合唱の発表を聴かせてくれた方々も、私たちのために家の中を見せてくれた方も、皆さん笑顔で快く迎え接してくださいました。忌まわしい過去のある日本人の私たちなのに…逆の立場だったら私はこんなに気持ち良く、あたたかく接することができるだろうか?と思ったら、ただただ感謝の気持ちでいっぱいになりました。

お世話をしてくださった賀雪鴻さん、本当にありがとうございました。そしてともしびのスタッフのみなさん。他のツアーでは経験できないこの企画に、私はすっかりはまってしまいました。次も楽しみにしてますよ~!