中国:大連・旅順・瀋陽うたごえ交流の旅
2008年5月24日~29日
加藤晴夫、小川邦美子、岡田桃子 同行
一行27名
2008年は北京オリンピックの年、日中平和友好条約30周年を記念して、第19回「大連アカシア祭り」に、50有余年の歴史をもつ「うたごえ喫茶・ともしび」が出前公演をすることになりました。
中国・大連は成田空港からわずか2時間半、北は北海道から南は福岡まで日本の8地点から週74便の飛行機が飛んでいます。
お隣りの中国へ。昔懐かしい満州育ちの人、中国の好きな人、縁りのない人もすべての人が、中国の人たちと一緒になって中国の歌、日本の歌、ロシア民謡など万国共通の歌をうたい交わし、新しい交流の波を興しましょう!! 多くの方々のご参加をお待ちいたします。
月 日(曜) | 都 市 | 内 容 |
05月24日(土) | 成田 大連 | 午前:空路大連へ 着後ゴ大連市内参観:旧関東州庁チョウ(現大連市役所)、旧満鉄本社・総裁室など、自由行動【大連:泰達タチ美居酒店シュテン】 |
05月25日(日) | アカシア祭り開幕式参加サンカ。大連市内参観と交流:星海ウミ公園、老虎トラ灘、傅家イエ荘、天津街、旧キュウロシア街、旧日本橋、自由行動 【大連:泰達タチ美居酒店シュテン】 | |
05月26日(月) | 旅順ジュン参観:日露戦跡・203高地、日露戦争陳列館、東ヒガシ鶏冠山北キタ保壘、水師スイシ営会見所、旅順博物館など、自由行動
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05月27日(火) | 大連 瀋陽 | 午前:特急列車で瀋陽へ 午後:瀋陽市内参観と交流:張氏ウジ帥府・張チョウ学良故コ居、9.18歴史博物館、遼寧ネイ省博物館など、自由行動 遼寧省対外友好協会表敬、歓迎宴出席【瀋陽:鳳凰飯店】 |
05月28日(水) | 終日瀋陽市内参観と交流:世界文化遺産の瀋陽故宮、清朝アサ第2代皇帝ホンタイジと皇后の眠る北キタ陵公園、社宅、団地訪問交流交歓など、自由行動【瀋陽:鳳凰飯店】 | |
05月29日(木) | 瀋陽 成田 | 空路帰国の途へ 出発まで自由行動 |
小川邦美子
餃子事件・聖火リレー・四川省大地震・・・様々な問題の飛び交う中での27名のツアーでした。ほとんどの方が、旧満州で生まれたとか育ったなど、何らかの思いを抱いて参加するということでした。旅を通しての思いは、音楽の持つ力で、ささやかながらも日中の文化交流に貢献できたということでしょうか。 旅順には、日露戦争当時の要塞の一部が残されています。冷たい石組みの中で息を殺していたであろう何万人の兵士たち・・・この要塞を造る為に徴用されたであろう中国の人々・・・様々な思いが巡りました。 瀋陽へは電車移動で4時間。グリーン車指定席の為、よくある旅番組のように地元の人々との触れ合いはありませんでした(残念!)が、ツアーの方々とじっくりお話したり、車窓に広がる中国の大地を眺めることに。 瀋陽で交流した合唱団は、とってもレベルが高くて真摯に指揮者に向かう姿勢が美しい!建物に「遼寧省 老干部活動中心・大学」とあったので尋ねたところ・・・中国では50~55歳定年制だが、一人っ子政策の為に孫のめんどうを見るというようなことは必要ないし、年金も保障されている。いきおい、個人の趣味を高める活動に力を入れるのだそうです。この建物も、合唱団の他に、書・絵・踊り・・・様々な部屋がありました。 その中のひとつ、夜間に自然発生的に集まる「うたごえ」の集団(数百人!!)に、我々も飛び込みで参加しました。言葉が通じない不安もあったので、輪の外側のほうで「カチューシャ」「モスクワ郊外の夕べ」などを一緒に口ずさんでいたら、輪の中心に押し出され、マイクを持って歌わされた次第!「北国の春」「草原情歌」「ソーラン節」「海は故郷」etc・・・合間には、民族衣装を着けた小柄なおばさんが踊ったり・・・ここの伴奏はハーモニカと横笛、リーダーは女性の方。「お国の歌を歌って・・・」と促され「ふるさと」を歌い出したら、6歳くらいの女の子が一人輪の中に出てきて歌に合わせて踊り始めるではありませんか!これには私達も感動してしまいました。 * 四川省地震の後ということもあり、楽しみにしていた「アカシア祭り」は縮小、何度か行われた合唱交流・レセプションは、先ず「黙祷」から始まりました。しかし、音楽が人々の心を解放し結び付けていくということを、まざまざと実感した1週間でした。中国語で準備した「まつり花」「草原情歌」「海は故郷」など、好意を持って迎えられました。
岡田桃子
とにかく楽しかった! * 3月に、米山さん・大野さんと下見に行った時は駆け足で廻り、ガイドブックと違って超近代的な街並みに驚きました。が、今回は早朝の朝市を見たり裏通りを歩いたりして、普通の人々の暮らしぶりを見ることが出来て良かったと思いました。
参加者の感想から
大連のアカシア祭りは、四川省大地震の影響が色濃く反映されていて中国の悲しみが伝わりました。開会式で頂いたT シャツと帽子は良い記念になりました。 ともしびの企画であり、4年前の北京ツアーでも大変感動した旅でしたので、今回も胸をワクワクさせての参加でした。
参加理由は、「第19回大連アカシア祭り」を通じ、歌声による日中交流を行いたいというのがメインですが、同時に、 日露戦争の激戦地となった旅順・ロシアと日本の歴史的建造物が残る大連を見たいということもありました。折りしも中 国は四川省大地震で大変な事態にあるため、「アカシア祭り」は大幅に自粛されて歌や踊りはなく、開幕式や晩餐会の参 加にとどまりましたが、大連市中日友好合唱団や大連のうたごえ喫茶での交流は、意義深く楽しいものとなりました。
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